継ぐ者

三沢さんが亡くなられたという衝撃の日から一夜明け、新日本を始めとした同じ日本プロレス界のみならず、海外のWWEやTNA、ROH、日テレ時代にTV中継に携わってた福沢氏や矢島アナ、他にも各界から寄せられた彼の死を悼むコメントを目にする度に涙がこらえきれません。

三沢光晴がいないNOAHなんて想像できない。 でも、これからは小橋や秋山、潮崎・丸藤・KENTAら残された人たちが再びNOAHという団体を、プロレスというジャンルそのものを盛り上げていかなければならない。

周りの人間は簡単にそう言えるかも知れないけど、実際に会社を背負わされることになった選手達にとっては考えられない程の重圧を受けていることでしょう。

そんな環境の中でも、選手一同は今日も試合をすることを選びました。 リング上で一番最後に三沢さんと戦った斉藤選手も、です。

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会ったことも話したこともない自分ですらこれほどショックを受けてるのに、同じ団体の同じリングに立ち、一番最後に技をかけた選手という一番辛いであろう立場の人が、こうしてまたリングに立つというのはどれほどの精神力を要することなのか、想像すらできません。

試合後、三沢さんの遺影に向かって土下座をしたそうですが、ファンは誰一人として彼を責めることはありません。 事実、入場時や試合後、超が付くほどの大”アキトシ”コールがあったそうです。 死の原因を彼に求めるようなプロレスファン意識の低い人間がいなくて、本当に良かったと思います。

この日、ヘビー級チャンピオンであった秋山選手がヘルニアによる王座返上をアナウンス。 そのベルトを巡って、最後の三沢さんとタッグを組んだ潮崎選手が、対戦者の力皇選手を下して新チャンピオンになりました。

彼は今まさに売り出し中の期待度No.1選手で、近い将来必ずNOAHの未来を背負って立つと言われてきた人です。

全世界のレスラーからリスペクトされた三沢さんの様に、NOAHの象徴と呼ばれるくらい偉大な選手に成長してください。 期待してます。