白く柔らかく、さらさらすべすべ。
指でそっと突くとどこまでもめり込みそうな柔軟性に、ほんの少しだけ押し返してくる弾力。
たまらず口いっぱいに頬張るようにむしゃぶりつくと、口腔に広がるのはどこかほっとする甘味。
ああ……まるで幼女のようですね、大福。
あ、今のはあくまで詩的表現であって、別にリアルで幼女を味わったとかそういうことはありません。 全ては私の頭の中に棲み着く妄想という名の怪物が生んだ幻です。
さてなにゆえ大福、と申しますと。
なんとなくアクセス解析で検索エンジンから飛んできた人の検索ワードを見てみたら「大福みたいなホイップあんぱん」というのがありまして。
そういや以前、データセンターでろくに食事が取れないとき、建物内に設置されていたコンビニ自販機でこの商品を好んで買っていたというような日記を書いた記憶があります。
これが普通のあんぱんやクリームパン、ましてや本物の大福ではなく、あんパンにホイップクリームを合わせるという和洋折衷のコンビネーションが、とてつもないインパクトを持って我が五感を責め立ててきたのでありました。
「モチクリーム」というデザートはありましたが、こいつはあくまでもあんパン。
食事なの? デザートなの? 天使のささやきなの?
未知なるジャンルからの挑戦状を受け取り、一度食べたらユーキャントストップ。 お口で溶けて手で溶けない(当たり前)
ふんわりかつもっちりの生地は、まさにお餅食感。 しかしその実体はパン。
パンであるならば、中にクリームやあんこが入っていても何ら不思議では無い……いや、やっぱ不思議! 素敵!
というわけで一時期はこいつを見かけるたびに買い求め、食していたわけですが……いや、その、カロリーが、ね。
このパンは1個当たりが368Kcal。 タニタのカロリー早見表によると、チーズバーガー1個と同じカロリーで、ショートケーキなんかと比較すると余裕でぶっちぎっているほどです。恐ろしすぎる。
でも。仕方ない。 美味いモノは身体に悪い。
身の破滅が待っていようとあえて危険な道にトライする。
それはまるで幼女の……おっと、こんな時間にお客さんのようです。 道に迷って遅刻したサンタさんかな? HAHAHA
それではごきげんよう。