パイスラッシュ ―現代フェティシズム分析―

9/20 本日発売。

一足お先に読ませて頂いたのですが、芸術写真として良し、フェチ考察として良し、と1冊で2度美味しい非常にお得な『分析型』写真集(オビコメントより)となっております。 これにさきがけて発売された他社の似たような本がありますが、あっちはノータッチなので知りません。

さて、本作で特に感銘を受けたのは、服の素材によってカバンの紐の食い込み具合・服の透け具合・胸の張り出し具合などを比較研究している章。

これは商業作品ならではというか、一般人がこんなことを頭の中で考えはしてもまず実践は難しいでしょうが、それをカタチにして見せてくれたという、ある種の偉業を成し遂げたと褒め称えざるを得ない。

喩えるなら……先達として前を歩きながら木々の枝葉を打ち払い、足下を踏み固め道を作ってくれる山男のような。

この人の後を歩いて行けばいつか頂上にたどり着けるんだ、という信頼感を与えてくれる、そんな本です。

  あ、ちなみに僕は44~45ページの娘が一番好みです。 90~225°……良い。